ほとんどのAI製品が売っているのは、能力へのアクセスです。運用、確認、修正は、引き続きあなたが行います。一方で、完成した結果を届け、それに責任を持つ製品もあります。どちらも費用を払う価値がありえます。どちらを買おうとしているのかは、4つの問いでわかります。
やること
- 解決する具体的な問題を挙げる。 すでに抱えている繰り返しの問題を1つ、一文で書きます。たとえば「ウェブサイトからの問い合わせが2日間返信されないままになっている」です。ベンダーが機能一覧で答えてきたら、もう一度尋ねてください。
- どんな完成した成果を届けるのかを尋ねる。 編集、確認、公開がまだ必要な下書きと、正しい状態で公開済みのページは、別の製品です。その価格でどちらが買えるのかを把握してください。
- 人が作業を確認する場所を見つける。 顧客の目に触れる前に、誰が確認するのでしょうか。答えがあなた自身なら、その時間も価格の一部として数えてください。
- うまくいったかどうかの判断方法を決める。 電話の件数、受注件数、かかった時間、送った返信など、すでに記録している数値を1つ選びます。現在の値を書き留め、30日後と90日後にもう一度確認してください。
- 予算は値札ではなく問題から決める。 その1つの問題を解決すれば取り戻せる価値を控えめに見積もり、それより少ない額に抑えてください。ツールの価格がその基準を満たさないなら、まだ購入する価値はありません。
危険信号
- 順位や言及の保証。 Googleの検索結果やChatGPTの回答での位置を保証できる人はいません。「ChatGPTに掲載してもらうための料金」という勧誘が最もわかりやすい例です。買える掲載枠など存在しません。
- 責任を持つ人がいない。 設定されたまま動かしっぱなしで、何かを壊しても連絡できる相手がいないカスタムエージェントです。間違いが起きたときに誰に連絡するのか、どれくらい早く対応してもらえるのかを尋ねてください。
- 仕事ごとに別のツール。 それぞれが一部分だけを解決し、あなたがツール間で作業を移す役目になってしまいます。中小企業がAIを使いこなす方法で、その罠を詳しく解説しています。
- あいまいなデータ規約。 入力した顧客情報がどう扱われるのか、ベンダーのモデルの学習に使われるのか、解約するときにどう取り戻せるのかを尋ねてください。回答は書面で受け取りましょう。
- 出典のない数字。 「当社のAIを使う企業は3倍成長」といった主張は、誰を対象に、どう測定し、何と比べたのかがわからなければ意味がありません。
契約前に確認すべき質問
- 完成した仕事とはどのような状態で、誰がそれを承認しますか?
- 間違っていた場合はどうなりますか?誰が修正し、追加費用はかかりますか?
- 月単位で解約できますか?解約した場合、何が手元に残りますか?
- どのアカウントやデータへのアクセスが必要で、それはなぜですか?
中小企業はどこから始めているか
国勢調査局のワーキングペーパーによると、AIを利用している米国企業の多くは、その用途を少数の分野にとどめています。57%は3つ以下の業務領域でのみ利用しており、最も多いのは営業とマーケティング、次いで戦略と事業開発、そしてITです。小さく始めるのは普通のことです。5つのツールを中途半端に導入するより、1つの問題をしっかり解決するほうが効果があります。
より詳しく知りたい場合は、NISTのAIリスクマネジメントフレームワークで、大きな組織がAIのリスクをどう考えているかを確認できます。これは任意の枠組みであり、ツールを1つ上手に選ぶために必要なものではありません。
得られるもの
説明のつくAIツールの短いリストです。それぞれが、1つの問題、1つの完成した成果、確認する1人の担当者、そしてうまくいったかを示す1つの数値に結びついています。この4つの空欄を埋められないものは、後回しにします。
よくあるご質問
AIツールは1つ買うべきですか、それとも複数ですか?
問題を解決できる最小限の数にしてください。ツールが1つ増えるごとに、管理すべきログイン、請求、受け渡しが1つずつ増えます。あるツールの出力を別のツールにコピーしているなら、あなた自身が統合レイヤーになっています。
無料のAIツールで、中小企業には十分ですか?
下書き、要約、最初の翻訳であれば、多くの場合は十分です。生成されただけでなく、完成して確認済みのものが必要なとき、あるいは無料プランの制限のせいで時間を取られるようになったときに、費用を払ってください。
AIツールは、どれくらいの期間試してから判断すべきですか?
決めた数値が動くかどうかを確かめられるだけの期間です。ほとんどのツールでは30日から90日です。その数値は、始めた後ではなく、始める前に決めてください。
AIツールが間違えた場合、誰が責任を負いますか?
実際には、それを公開した人であり、たいていはあなたです。だからこそ、3つ目の問いが重要です。顧客の目に触れる前に、誰が作業を確認するのかを確かめてください。